留学経験を活かす職務経歴書の自己PR書き方ポイントとは?

「留学経験を職務経歴書で自己PRしたいけど、どのように書けば分からない」

職務経歴書の書き方について迷う方も多いでしょう。

留学時の経験を自己PRにするためには抑えておくべきポイントがあるのをご存じですか?

この記事では、留学経験を活かす職務経歴書の自己PR書き方ポイントについて分かりやすく紹介します。

また職務経歴書の書き方や書類選考を通過するポイントなども解説しているので、そのポイントを抑えた書類を作成できたら採用担当者の興味をひく経歴書を作成できるでしょう。

留学経験を職務経歴書でPRしたい方は是非チェックしてみてください。

目次

職務経歴書とは?履歴書の違いについて

職務経歴書と履歴書は、一緒に提出が求められることが多くありますが、違いを混同している方が多くいます。ここで違いを理解しておきましょう。

職務経歴書

これまでの業務経験と社会人で得た経験やスキルをアピールする書類です。決められたフォーマットがないため、アピールすべき内容を吟味して記載していくことが大切です。

履歴書

プロフィールを確認するための書類です。居住地などの基本情報をまとめた定型フォーマットがあるため、そのフォーマットに沿って記載していく必要があります。

採用担当者がチェックするポイント

職務経歴書は、面接試験の前段階となる重要な書類です。

採用担当者が職務経歴書のどこをチェックしているのか、そのポイントを理解しておきましょう。

職務・実務経験

まず求人職種における実務能力(業務遂行能力)があるのかをチェックしています。

そのため、前職の実務経験について、「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」を記載することで実務能力があることをアピールできます。

例えば、前職の在職期間、会社名、会社の規模、自分が携わった業務、その実績などを記載しましょう。

留学を決意した理由

次に留学に行った理由も採用担当者はチェックしています。

なぜなら、その理由により応募者の「人となり」が分かるからです。

応募者が自社にマッチする人材かどうか、また目的意識を持って行動できる人なのかをチェックしています。

例えば、「前職は観光業務に携わっていました。外国人のお客様にもっとおもてなしをしたいと思い、英語力を身につけるためにオーストラリアへインターンシップ留学に行きました。」というように自分がなぜ留学を決意したのか、その理由を伝えられるようにしましょう。

留学での経験

留学では下記を、職務経歴書でチェックしています。

・どのようなことを経験したのか?
・その経験から何を学んだのか?
・その経験を何に活かせるか?

留学は慣れ親しんだ日本の文化から離れて、異なる国で様々なことを学ぶ経験です。

留学でどのような経験をしたのか、そこから何を学んだのかをチェックしている採用担当者は多くいます。

留学経験を活かす職務経歴書の自己PR

自己PRは、自分の強みを応募先企業でどのように活かせるかをアピールするものです。

そこで、留学経験をどのようにアピールすれば良いのか、書き方をご紹介します。

留学の目的や得たこと、学びや発見を書く

企業は「留学に行った事実」ではなく、「留学での学び」を確認することで、応募者が即戦力になるかを判断します。

例えば、「留学を通して、自分の意見をはっきりと言葉にすることがコミュニケーションには大切であることを学びました。その学びを活かして貴社では〇〇の業務に活かしたい」と学びに結び付けて志望動機も伝えられると、さらに良い自己PRになるでしょう。

留学経験を志望先企業のビジネスに繋げる

留学経験を通して学んだことを具体的に志望先の企業でどのように活かすのかを、書きましょう。

例えば、「留学先のホテルでインターンシップをしました。その結果、TOEIC850点を取得し、〇〇も学んだので、この経験を活かして観光業務に従事することを希望します」と留学で得たことと志望先のビジネスを繋げて書くと説得力が増します。

留学等で上達した英語スコアを書く

留学経験を通して英語スコアがどの程度上達したかを記載しましょう。

例えば、「TOEICスコアが留学前は520点でしたが、1年間の留学により850点までスコアを上げることができました」とスコアを具体的に提示すると、留学により大きな成果を得たことが分かるためおすすめです。

留学を通じて身につけたことを書く

留学に行った事実だけでは、自己PRにはなりません。

留学経験を通して、成長した点を具体的なエピソードで伝えることが大切です。

エピソードは以下のようなポイントで振り返ってみてください。

・留学の目標と目標達成に向けて努力したことは何か?
・そこから何を学んだのか?

留学によって身につけた経験やスキルをどのように活かしたいかも考えておけると、次に説明する「自己PR文章を作成」に活かせるのでおすすめです。

自己PR文章を作成

ここまでは留学経験を活かすためのポイントを説明しました。

次からはそのポイントを踏まえて、自己PR文章を作成するための注意点を説明します。

例文も載せているので参考にしてください。

語学力をアピールする際のポイント&例文

語学力をアピールする際は、留学によってどの程度成長したのか、どの程度のレベルなのかを伝えることが大切です。

<例>
「留学前は、簡単な日常会話はレベルで留学をしました。〇年〇月~〇年〇月(〇年)のオーストラリア留学により、新聞などの複雑な文章や長い文章の読み書きも問題なくできるようになりました。また 現地でインターンシップも受けていたので、ビジネスにおけるコミュニケーションについても意見交換したり、議論したりできます」

行動力&問題解決能力をアピールする際のポイント&例文

海外での生活でトラブルは誰にでも起こりうるもの。留学時に問題解決に向けてアクションを起こした経験があるなら、行動力や問題解決力をアピールすることができます。自分がどのように立ち向かったのか、思い出して書いてみましょう。

<例>
私は行動力があるところが強みです。
片言の単語しか話せないレベルでアメリカ留学に行った私は、現地の高校に通う学生のトラブルに巻き込まれてしまいました。
コミュニケーションがままならない私の語学力の低さが原因で、とても悔しい思いをしました。
そのためどんなに疲れていても勉強を続けた結果、3カ月後には日常会話はスムーズにできるようになりました。この経験は努力を続けていれば叶えられる自信につながりました。

   

国際感覚をアピールする際のポイント&例文

多様な価値観をもつ海外で生活をすることは、国際感覚が養われます。

そこで海外の価値観や文化に触れることで、固定観念が変わり価値観が広がった経験をアピールすることも可能です。

<例文>
海外留学で「本当の豊かさ」に対する考え方が変わりました。

日本で生活をしているときには、大企業で大金を稼ぐことが幸せであり、成功の証だと思っていました。

しかし、オーストラリア留学でお金をかけなくても友人と余暇を楽しむオーストラリア人との交流を通して、本当の豊かさはお金だけではないことに気づきました。

職務経歴書の書き方ポイント

職務経歴書の全体的な書き方のポイントを以下に説明します。

企業側のニーズを捉えて書く

ただ自分の職歴やスキルを記載していては、書類選考は通りません。

職務経歴書に記載する自分の職歴やスキルが企業の求める人物像やスキルとマッチしていることが大切です。

企業が求めるスキルなどが複数ある場合には、その中から最も自分に近いものを選んでアピールできると良いでしょう。

簡潔に読みやすく。

職務経歴書の冒頭に職務経歴書の要点を簡潔にまとめた「職務要約」を入れておくとよいでしょう。

その理由は、担当者の目をひくからです。

採用担当者は一日にたくさんの職務経歴書を読んでおり、詳細まで読み込む時間がありません。

そこで、冒頭に簡潔で読みやすい職務要約を入れておくと、「会って話を聞きたい」と採用担当者の興味喚起を促せるメリットがあります。

採用担当者が自分が働く姿をイメージできるように書く

留学での学びや自分の強みを活かしてどのように貢献できるのかを採用担当者がイメージできるように書きましょう。

例えば、「会話もままならない英語力だったが、2年間のビジネスインターンシップで、英語力と営業力を習得しました。このスキルを活かして、英語圏の販売を注力している貴社の現地法人で売り上げアップに貢献したいと考えています」と、自分の強みを応募職種に関連づけた書き方です。

採用担当者が「これなら自社で活躍してもらえそうだ」と働くイメージを持ってもらえるように具体的に書くことをおすすめします。

書類選考を通過するポイント

書類選考には、「判断ポイント」があるのをご存じでしょうか。

判断ポイントとは、採用担当者が書類を通すかどうかを判断するための基準(指標)となるものです。

書類選考を通過するために以下5点の「判断ポイント」を満たした書き方をしましょう。

①募集条件を満たしているか

以下のような「募集条件」を満たしているか、採用担当者は最も気にしているポイントです。

<ポイント>
・企業が求めるスキル
・企業が求める前職での経験
・企業が求める人材像

②基本的なビジネスマナー

職務経歴書の書き方や丁寧さなどから基本的なビジネスマナーがあるか、提出書類から判断されます。

<ポイント>
・応募書類の誤字脱字がないか
・応募書類がしっかりと折り目があるか
・証明写真は鮮明でカラー写真が使われているか

③転職・留学理由・前職の勤続年数・転職回数

早期退職の可能性を探るために転職回数が多い応募者に対しては、退職理由の妥当性を確認する企業が多くあります。そのため、退職理由をしっかりと説明できるように準備しておきましょう。

<ポイント>
・転職理由に妥当性はあるか
・前職の勤続年数は短すぎないか
・転職回数は多すぎないか
・自社への入社で転職目的を達成できるのか

④文章の書き方

文章の書き方は、資料作成やメールでのやりとりなどで使用する必須スキルのため、判断ポイントの一つとなっています。

<ポイント>
・間違えた日本語になっていないか
・文章の構成は分かりやすくなっているか
・読みやすいレイアウトになっているか
・読者に立場にたって、分かりやすい文章になっているか

⑤自己PR・志望動機

自己PRを証明するための具体的なエピソードを示すようにしましょう。

エピソードの内容は、企業が求める人材とマッチするか?を見極めるための基準にも使われているため、募集条件はしっかりを踏まえたエピソードを伝えることが大切です。

また、自社の企業理念や自社のことを理解したうえで応募しているのかも判断基準にしている企業が多くあります。

<ポイント>
・具体的エピソードで自己PRを表現しているか
・企業理念を理解した志望動機になっているか

留学中、帰国後のお仕事探しをサポートします

留学経験を職務経歴書でアピールするためには、これまでの経験や学びを整理してみるとよいでしょう。

留学アフターキャリアでは職務経歴書の書き方や内容にいたるまでアドバイスします。

帰国後のお仕事探しだけではなく、留学期間中からでも個別キャリア面談が可能です。

まとめ

留学経験をアピールして職務経歴書を書くためには

  • 企業の募集条件にマッチしているか
  • マッチしていることを留学経験から語ることができるか

が大切です。

そのためには留学の目的や学びを客観的に振り返る作業が必要となりますが、一人では難しいと感じることも多いでしょう。

留学アフターキャリアでは、留学時の職務経歴書の作成についてしっかりサポートさせていただきます。

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